2009年02月08日

歌舞伎座さよなら公演 二月大歌舞伎 昼の部

あっという間に2月,今月はついに四十路に突入するなど,いろいろイベントがあるんですが,追々書いていくこととして,今回は1日に観に行った「歌舞伎座さよなら公演 二月大歌舞伎」昼の部について書きたいと思います。

今回は親父と,久方ぶりに一緒のY姉さん,そしていまの勤め先で「戦友」としてともに仕事をしていて意気投合,しょっちゅう飲みに行ってるお姉様(笑)ナース,Kさんとの4人。Kさんは数日前に誕生日を迎えており,そのプレゼントも兼ねての歌舞伎ご招待です。


今月の昼の部の演目は
「菅原伝授手習鑑」より「加茂堤」「賀の祝」
「京鹿子娘二人道成寺」
「人情噺文七元結」
の3演目です。

まずは「菅原伝授手習鑑 加茂堤」
「菅原伝授手習鑑」は菅原道真と藤原時平の勢力争いと,彼らに仕える三つ子の物語です。
「菅原〜」で良く演じられるのは「車引」や「寺子屋」です。この演目はあまり上演されず,平成に入ってから今回で8回目。ですが「加茂堤」は菅丞相が太宰府に流罪となる理由が描かれる場面です。

斎世親王(高麗蔵)と菅丞相の養女,苅屋姫(梅枝)は互いに想いを寄せ合う仲,斎世親王に仕える桜丸(橋之助)は加茂の明神での神事の折り,彼らを密会させる手はずを整えます。
人目を避け,牛車のなかで逢引をする二人をのぞき見し,興奮してしまった桜丸が妻の八重(福助)に抱きついてしまう,コミカルな演出が見物です。

平成中村座の常連,橋之助と福助のコンビは安定した演技で観ていて飽きません。


続いて「賀の祝」
三つ子の父親,四郎九郎は古稀の祝いに菅丞相から白太夫(左團次)と名を改めるよう命じられます。その祝いの席に三つ子が久しぶりに集まりますが,いまや敵同士に仕える間柄,松王丸(染五郎)と梅王丸(松緑)は会うなり喧嘩を始めます。桜丸は姿を見せず,松王丸は勘当を承服され屋敷を去り,梅王丸は菅丞相の子,菅秀才と御台所の行方を捜すように白太夫に命じられます。
そこへ桜丸(橋之助)が静々と登場。今回の菅丞相流罪の原因となった斎世親王と苅屋姫の密会の責任を取り,自害することとなります。
祝いの席が一転,悲劇の舞台となるそのさまは,いかにも歌舞伎らしい演出で彩られています。

染五郎,松緑はちょっと貫禄が足りない感じがします。その一方で左團次の白太夫の見せる親の厳しさと子への不憫さ,橋之助の桜丸の自害へ至る切なさが良く出ていて,とても良かったです。


二幕目「京鹿子娘二人道成寺」
よく知られた道成寺ものですが,白拍子花子をふたりの女形で演じる趣向です。歌舞伎座では3年ぶりの上演になります。前回も玉三郎,菊之助の共演で絶賛を浴びた舞台でしたが,残念ながら見逃してしまいました。今回も同じふたりの共演です。

菊之助の花子が花道から出てくると,花道のセリから玉三郎の花子が登場,ふたりの匂い立つような色気と美しさで,思わず涙が出てしまうほど。
次第に本性を現す花子の妖艶さと言う点ではさすがに玉三郎が長じていますが,踊りでは菊之助も全く引けを取らず,身を乗り出して見とれてしまいました。親父は「横顔に祖父の梅幸丈の面影がある」と言っていましたが,さもありなん。現状ではピカイチの若女形と言って間違いないでしょう。


三幕目「文七元結」
三遊亭円朝の落語がもとのお話です。酒と博打に明け暮れ,大晦日も越せないほど困窮した左官長兵衛(菊五郎),その日も博打で負けて帰ってきて,朝から一人娘のお久(右近)がいないと心配する女房お兼(時蔵)と大喧嘩。実はお久は吉原の遊郭へ自ら身を売りに行ったと知れ…
世話物のなかでは珍しく(?)ハッピーエンドで終わる物語です。

さすがに菊五郎,江戸の世話物は実に生き生きと演じています。清元延寿太夫の息子,尾上右近もずいぶんと成長しました。そして前の幕で花子を演じたばかりの菊之助も文七役で登場。最後の場では三津五郎や吉右衛門が舞台に花を添える,魅力的な喜劇です。


昼の部は切ない劇(時代物),美しい踊り,そして喜劇(世話物)ととても演目のバランスが良く,楽しめる舞台でした。ほかに興味がなくても,二人道成寺だけでも十分観る価値があるというものです。

どうやら人気は本物で,2月8日現在,チケットWeb松竹では昼の部は完売です。
いまからでも観たいという方,幕見席でも観るのは大変かも知れませんが,一見の価値ありです。寒い中並ぶのは辛いですが,ここはひとつどうですか?




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posted by うぱっぴ at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味:歌舞伎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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